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政治・社会・文化
‘電気ショック’ジーンズ:これでスリなんか怖くない
(23.07.2010)

ニュースソース:Indo-Asian News Service

ヴァラナシ、716日付:スリがあなたの財布を盗もうとした。でも、奴の手に触れたのは財布ではなく220ボルトの電気ショック!というのはどうだろう?種明かしは、ごく簡単な科学仕掛けを用いた特製ジーンズ。ヴァラナシに住む高校中退の青年が開発した。これを穿けばポケットが空になってしまうのを防げるかもしれない。

 

このジーンズを手がけたのは、ウッター・プラディシュはヴァラナシ地区に住む、シュヤム・チャウラシア氏。これだけではない。チャウラシア氏によると、ほんの少し手を加えるだけでどんな衣類も「電気内蔵」にできるのだとか。

 

「小さな電池で動く機械を衣類に取り付けるだけでよいのです」

チャウラシア氏(21歳)がIANSに語った。彼の住むヴァラナシはラックナウからおよそ300kmのところにある。

 

「この装置はスリに反撃するために作りましたが、たとえば女性のTシャツといった他の衣類品に取り付けることも出来、いやがらせ行為をする輩にも電気ショックを与えられます」

そう語るチャウラシア氏は、高校で2度試験に失敗した後、中退した経験を持つ。

 

あなたがこれを読んで、この装置は結構いい値段するんだろうな、と思ったのならそれは大きな間違いだ。

「たったの300ルピーですよ。さらにアップグレードさせたものも、あと100ルピーちょっと出せば作れます」

と、チャウラシア氏。

 

チャウラシア氏が開発したこの装置は、ジーンズの後ろポケットのステッチ同様に見える細い銅線と、電気を集めて蓄電するコンデンサー、電磁石スイッチ、抵抗装置、そして3ボルトの電池、これらすべてがプラスチックのケースに収められたものだ。まさに小さな大仕掛けと言える。

 

「手のひらサイズのこの装置には、電池やそのほか電気機器が内蔵されていて、使う場合は2本の細い銅線のついたジーンズに取り付け、スイッチを入れるだけでいいのです」

と、チャウラシア氏。

 

さらに付け加えて、

「ジーンズのポケットに手を入れようとすれば電気ショックが流れ、スリは反射的に手を引っ込めることになります」

と話した。

 

「スイッチが入っていても、ジーンズをはいている人が電気ショックを受けることはないので心配はいりません」

「ポケットの内側はゴム加工がされているので、身につけている人には全く安全なのです」

 

チャウラシア氏は、

「これはインバーターと同じ原理で動くのです。装置内部でDC(直流)をAC(交流)に変え、これが220ボルトの電気ショックを生み出すのです」

と、装置の動作についても説明してくれた。

 

「電磁石スイッチとコンデンサー(蓄電器)、電池は、電池が生み出す3ボルトの電流を220ボルトにまで増幅させるよう接続されているのです」

 

チャウラシア氏の作ったこの装置はヴァラナシであっという間に人気となり、人々はこぞって彼の元を訪れ、それぞれ個人に合わせた用途に使うために装置を買い求めている。

 

「でも、私は話を持ちかけてくる人たちのためにはどんな装置も設計しないことにしたのです。この装置をもっと大きな規模で生産するために、企業や組織から声がかかるのを待っているのです」

こう話すチャウラシア氏は現在、私立学校で科学モデルの作製方法について教えている。

 

「もしそうなったら、必ず全国から買い手が集まると思うのです」

 

彼はすでに他にもいくつか革新的な商品を開発している。ワイヤレスの引き金がついたヘルメット・ガンもその中の一つだ。チャウラシア氏が昨年開発した13バレル(銃筒)のヘルメット・ガンは、全方向に向けて砲撃が可能だ。

 

ヴァラナシで彼のことを褒める人は多い。

 

「とにかくすごい、の一言だよ。チャウラシア氏は科学の知識を実用的なものに応用するセンスが優れている。彼は必ず、多くの生徒たちにとっての手本になるだろうね」

こう話すのはヴァラナシのサルナス地域に住む技術学生、アンクール・クマール氏。

 

技術者になりたい、と熱望するアヴィラル・アスサナ氏は、

「チャウラシアさんは僕たちみんなに、革新的な商品は専門家や科学者たちだけでなく、一般の人によっても生み出されるものなのだと示してくれました。適切な指導を受ければ、彼は絶対に専門家の人たちと張り合えるはずです」

と話した。

 

 

TranslatorKae INOUE


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2008年12月に渡印、現在プネ(マハラシュトラ州)でインド生活体験中です。
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