ニュースソース:ロイター
July 5, 2010
インド有数の穀物産地パンジャブ地方とハリャナ地方にモンスーンが到来。降雨量が例年より16%下回った6月以降、急速に勢いを回復させている。
6月から9月にかけてのモンスーンは、夏期に種をまく農作物にとって重要な水資源。モンスーンの復活は、綿や米、砂糖の世界最大級の生産者であり消費者、そして世界最大の植物性油の輸入業者であるこの国の、農作物減産の心配を軽減することになる。
また、政府をやきもきさせ、野党をにわかに活気づけた2桁インフレについての不安も和らげる。月曜、野党はここ数年で最大の抗議行動を行った。
モンスーンが1972年以来で最も弱い雨を降らせた昨年から、(農作物の)価格は上昇を続けており、今年の雨期のか弱い始まりは農家や政策担当者らを不安にさせた。
インド気象庁は月曜、大豆生産の中心地域には先週、多量の降雨があったが、インド最大の砂糖黍の生産地ウッター・プラドゥーシュ地方には今のところ十分な降雨量がない、と発表した。
<インド全域で雨>
これまでにインドのほぼ全域で雨が降っており、北はジャムーやカシミールまでに及んでいるが、一方でラジャスタン地方の一部の地域はまだ乾燥状態にある、と気象庁は話している。
「今後48時間の間に、南西のモンスーンがさらにラジャスタン地方の残された部分まで進行するなら、事態は好都合だ」
とのこと。
気象庁はまた、今後数日の間にウッター・プラドゥーシュ地方でも広い範囲で雨が降るだろう、と予測している。
昨年の干ばつ、特に北部の砂糖黍生産地域での状況は厳しく、これがインドを大きな砂糖輸入国にした。また、ニューヨーク先物取引所での砂糖の価格がここ30年間でもっとも高騰するのを助長することにもなった。
7月は夏に種をまく作物には最も重要な時期で、先週のたっぷりとした降雨量は6月の降雨量不足の影響を最小限に留めてくれるだろう、と識者らは話している。
「今後2日間の間にモンスーンがインド北西部全土にわたって広がれば、モンスーンとしてはなかなかの発達だと言えるでしょう」
コンサルティング会社アグリウォッチ社のS.ラグラマン氏はこのように話した。
農家の人々はモンスーンの復活を喜んでいる。
「さあ、雨です。みな種まきで忙しくしていますよ。マダヤ・プラデシュでは大豆の種まきのほぼ半分が終わりました」
と、農業者団体キサン・ジャグリティ・マンチの代表、スディール・パンワール氏。
Translator:Kae INOUE